吉報は届かず。それでも柏が白星で2位フィニッシュ
鹿島の結果次第ではリーグ優勝の可能性もある柏は、前節に約3カ月ぶりの復帰を果たした久保が先発入り。対する町田は初の古巣戦となる中山が先発に名を連ねた。
満員の日立台で柏サポーターからの後押しを受けた柏が序盤から主導権を握りながら攻撃を展開。17分には縦パスを受けた細谷が起点となり、落としたボールを瀬川がダイレクトでシュートを放ったが、クロスバーの上を越えていってしまう。
とりわけ前半から存在感を放ったのが、1トップで先発した細谷だ。体の強さを生かしてルーズボールも収めながら好機を創出。36分には町田のビルドアップのミスからチャンスを作ると、最終ラインの背後に抜け出した細谷がGK谷の股下を狙ったシュートを放つも、これは相手守護神の好守に阻まれる。
決定的なシーンは作りながらもゴールネットを揺らせずスコアレスで前半を終えた柏。リカルド・ロドリゲス監督はハーフタイムで選手たちに「もう少しスペースに運び出そう」と指示を送ると、これが実際にゴールへとつながっていく。63分、ピッチ中央で中川がボールを持つと、積極的に前へと運び出して町田守備陣を切り裂く。右サイドの瀬川にパスを送り、ゴール前へ飛び出した細谷へクロスを供給する。その手前で町田の岡村が必死にクリアするも、ボールはそのままネットに吸い込まれてオウンゴール。積極的な中央突破で得点の起点となった中川を「やはり彼のようなボールを運べる選手はいまの時代において重要」と指揮官もたたえたように、アグレッシブな攻撃からついに先制点を奪うことに成功した。
1点をリードしたあとは、ネタ・ラヴィやドレシェヴィッチといった外国籍選手を投入してロングボールを放り込む町田に対して守勢に回るものの、古賀を中心とした守備陣がはね返し続けてタイムアップ。1点のリードを守り抜いて1-0で勝利した。ただ鹿島も勝利したため、日立台に歓喜は訪れず。悔しさの残る幕引きとなった。(文・藤井 圭)