■岡田 武史監督(日本代表)
受けに回った戦いだけはしたくない
「(前半のスローペースは狙いどおり?)カメルーンを分析したところ、ある程度持たせてからプレッシャーをかけるほうが得策だと考えた。試合前に特別なことは言っていないが、豪州とドイツの試合を見て受けに回った戦いだけはしたくない、攻守にわたってこちらからしかけていくような戦いをしようと話した。ハーフタイムには、遠藤に少しボールを回して左サイドに展開するように。もう一つは、前半の終わりくらいからエトーが中に入って、右SBがガンガン上がってきていたので、エトーには長友がそのまま付いていく。大久保は頑張って右SBに付けと。だいたいそういう指示でした」
■MF 8 松井 大輔(グルノーブル)
球際で勝負できたことがうれしい
「(1点取ってからは狙いどおり?)もうちょっとつなげたと思う。ビビりすぎというか、もうちょっとチャンスを作れる。あとカウンターもまぜながらやらないといけない。チーム全体として球際を厳しく行けたことが一番うれしい」
■GK 21 川島 永嗣(川崎F)
全員の守備意識が強かった
「(終盤は)佑二さん(中澤)と闘莉王が中心となってはね返してくれたし、カバーのポジションもしっかり取れていた。(最後のファインセーブは?)全員の守備意識が高かったし、球際も厳しく行っていた。自分がはじいたけど、チームとしていい守備をしていたのが大きかった」
■MF 7 遠藤 保仁(G大阪)
これがスタート
「W杯が初めての選手も多かったけど、一つひとつの積み重ねが勝利につながった。(W杯まで長かった?)ピッチに立った瞬間は別に何ともなかった。この4年間、ほとんどの試合に出ていたし、責任の重さを感じていた。4年前は悔しい思いをしたので勝てて良かった。でもこれがスタートだと思う。(MFの3人のバランスは)2日前の練習試合で俺とハセ(長谷部)の位置が高すぎたので、ビデオを見て修正した。今日はバイタルエリアを空けなかった」
■MF 14 中村 憲剛(川崎F)
みんなで喜べるチームは強い
「ピッチの中でみんな大変だったと思うけどベンチもすごく盛り上がってた。(本田)圭佑に『点を取ったら(ベンチに)来いよ』と言っていたら、本当に取った。点を取ったらチームもすごく盛り上がる。みんなで喜べるチームがチームとして強い。出ている11人だけじゃないと思っていた」
■FW 18 本田 圭佑(CSKAモスクワ)
一昨日からメンタルコントロールをしていた
「(得点場面はファーサイドを狙っていた?)いや、狙ってないです。前で(大久保)嘉人さんが競り勝ってくれて、トラップが良かったので、意外と落ち着いて決めることができた。一昨日くらいから、楽しんでプレーしようとメンタルコントロールをしていた。そこの整理だけはつけて、あとはなるようになると。(川島)永嗣くんと話しながら、誰と競ったら勝てるかと考えたら左SBしかいなかった。案の定すごく嫌がっていて、よくキープさせてもらえました。あれは戦略勝ちかなというところですね」
■MF 17 長谷部 誠(ボルフスブルク)
精度の高い攻撃をしなければいけない
「プレッシャーはあまり感じなかった。国歌斉唱で肩を組もうというのは、闘莉王が言ったみたい。監督に言って、みんなでやりましょうと。攻撃自体は満足いくものではなかった。攻撃は最大の防御じゃないけど、そういう形になるようにもっと出ていって精度の高い攻撃をしなければいけない」
■ル・グエン監督(カメルーン代表)
連係不足やチーム内の対立があった
「結果には当然、ガッカリしている。(給与やボーナスなどカメルーン政府にさまざまなリクエストをしたにもかかわらず勝てなかったが?)私が何かをねだるというようなことは一切ない。話し合いの上で受け取ったものはあるが、こちらから要求したことはない。選手のプレーに失望した部分はある。連係不足やチーム内の対立もあった」