Feature 特集

ロシアW杯で日本のGKを支えるのは? / 最終回 GK編

2014/8/20 16:25


GK 守田 達弥(新潟)
1990年8月3日生まれ 191cm/82kg



評価急上昇中のビッグスワンの巨人

 急激な進化を遂げるビッグスワンの巨人だ。

 今季、G大阪へ移籍した東口順昭の代役として新潟が白羽の矢を立てたのが守田達弥だ。愛称は「ジャンボ」。習志野高を卒業した09年に京都へ加入、12、13年は富山へ期限付き移籍し、J2で61試合に出場し経験を積んだ。新天地・新潟では開幕からゴールマウスを任された。最初の1、2試合こそ戸惑いが見えたものの、3試合目以降から本領を発揮。191cmの高さと、自在に伸びる長い手足を武器に決定機を次々とブロック。

 大柄だが動きは俊敏。セービング、ポジショニング、フィードなどGKに求められる能力をバランス良く備えているのが特長で、24歳という若さも大きな魅力だ。J1第20節終了時のGKセーブ率はリーグで3位。前節の大宮戦でも再三にわたる決定機をことごとくはじき出して勝利に貢献。柳下監督に「ジャンボが2、3点を防いでくれていた」と言わしめた。 周囲の評価が高まる中、守田はマイペースを貫く。「代表は目標ではあるが、まだ現実味がない。いまは目の前の試合で結果を出していくことしか考えていない」。恵まれたフィジカルと潜在能力はもはや疑いの余地はない。日の丸を背負う気概とオーラを身に付ければ、必ずや道は拓ける。(藺藤 心)

GK 東口 順昭(G大阪)
1986年5月12日生まれ 184cm/78kg



G大阪の攻撃サッカーを支える新守護神

 いまだに攻撃過多の印象が強いのかもしれないが、長谷川体制下のG大阪は守備を疎かにしない堅い守りも持ち味だ。

 前節の名古屋戦で敗れて、6連勝は逃したものの再開後の6試合でわずか2失点。圧巻の耐久力を見せている。そんな大阪の雄の最後尾を支えているのが東口順昭だ。「シュートストップにこだわりたい」と話す背番号1は相手の決定機で的確なセーブを披露。今年4月の代表合宿にも参加しているように、すでに日本で屈指のGKとしての地位は築きつつある。

 そんな東口にとって4年後のロシア大会は夢ではなく、現実的な目標だ。ただ、W杯出場を自らの大目標に公言する選手も多い中で、東口のスタンスはやや趣を異にする。「代表に入るためにプレーすることは決してない。クラブで良いセーブを見せて、チームの勝利に貢献した先に代表がある」。

 新潟で確固たる地位を築きながらもあえて新天地での挑戦を選んだ東口はいま、ようやく充実のときを迎えつつある。好守で相手の決定機を摘み続けるだけでなく、鋭いフィードも持ち合わせる背番号1は4年後、ロシアの地に立つだけの資質を持ち合わせている。(下薗 昌記)

GK 中村 航輔(柏)
1995年2月27日生まれ 184cm/72kg



あの頂にたどり着くために

 柏アカデミー史上最高のGK。その触れ込みはダテではない。

 柏U-18の下平隆宏監督が「攻撃の起点」と全幅の信頼を置いていたように…

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