聞き手:川端 暁彦/写真:宇高 尚弘
1試合の重みを感じられるか
――手倉森監督は育成年代で年間を通じたリーグ戦を行う意義をあらためてどう捉えていますか。
「やはり育成年代は場数を踏まないといけません。日本はゲームを公式戦としてやる習慣が強豪国に比べると非常に少なかったと思います。トーナメント文化がありますからね。だから必要性はありますし、やらなければいけないことですよね」
――世界では当たり前のことですよね。
「亡くなった“日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマーさんがかつてリーグ戦の重要性を日本人に説かれ、日本リーグ(Jリーグの前身)創設の契機を作ったという故事もあります。リーグ戦をやることは選手の成長につながることはもちろん、指導者にもいろいろな気付きがありますし、その気付きがあった指導者によって、また…