聞き手:川端 暁彦/写真:宇高 尚弘
――ユース年代の魅力とは何でしょう?
「可能性です。僕は日本高校選抜でヨーロッパなど海外遠征に行かせてもらいました。アジアでは韓国などに痛い目にあわされましたけれど、ヨーロッパに行ったら互角にできる。でも、アジアのチームが力のあるところを見せると、ヨーロッパのチームはさらにレベルアップしていく。いま、日本はU-15、16なら世界でも相当戦えますが、U-17、18になると体格で負けてしまう。僕らの年代はU-18くらいまで同等にできていましたが、いまは離されてきています。ヨーロッパでは、フィジカル分野を育成年代から真剣に指導し始めて、いまでは体格が全然違う。プロクラブが有能な選手を預かり、食事の摂り方からプロの生活リズムまで身に付けさせています」
――昨秋のU-18日本代表とU-18イングランド代表の試合は衝撃的なフィジカルの差でした。
「その試合は僕も見ましたけれど、…