――話を戻すと、鹿島は興梠選手にとって特別なチームであり、試合に臨むときの気持ちも違うのかな、と思いますが?
「負けたくないというのはもちろんあります。ましてや、鹿島はいま、自分たちより上の順位にいるので、この試合は落とせません。鹿島は毎年強いけど、いまもすごく強いし、やっぱり『さすが鹿島だな』という感じです」
――昨季のアウェイの鹿島戦(2nd第12節・2○1)は興梠選手のゴールで勝ちましたが、内容はかなり押されていました。昨季、一番苦しんだと言ってもいい試合だったと思います。
「鹿島はホームでの試合はとても強いから、どのチームも苦戦します。試合を見ていても、やっぱりパス回しはうまいし、一番手強い相手だと感じます」
――石井監督になってから鹿島が変わったというイメージはありますか?
「石井さんは僕が鹿島にいたころはコーチでした。監督になってからは、選手をあまり固定していませんね。だから、選手たちが危機感を持ってやっているんだろうなという気がします。出た選手が結果を残しますし。今回も難しい試合になるはずです」
――興梠選手は浦和に移籍して4年目ですが、鹿島にはまだまだ一緒にプレーしていた選手が多くいます。
「僕が鹿島にいたときにはサブにも入っていなかった選手が、いまはたくさん試合に出ています。だから、すごく成長したなと思います。もともと良い選手だというのは分かっていましたけど、当時、…