攻撃と守備のバランスに最適解を導き出せず
笑顔の少ない、約半年間だった。時が経つにつれて、城福監督の視線は下に落ち、表情は硬くなっていく。こちらも心配してしまうような、暗い印象。そのイメージは、ロッカールーム内でも徐々に広がっていった。
今季序盤から、チームのベースを作れずにいた。毎試合、起用選手を目まぐるしく変えていく。システムは概ね[4-4-2]がベースとなったが、選手間の連係面はなかなか向上しない日々が続いた。前の試合で先発だった選手が、翌週にはベンチ外へ。そんなドラスティックな起用法は、多くの選手からも不可解に取られ、…