■浦和
主軸3選手は負傷も、このタイトルは譲れない
オリヴェイラレッズ、初のタイトルマッチだ。4月、浦和に栄冠をもたらすために就任したオズワルド・オリヴェイラ監督。それから7カ月あまり、ついに手の届くところまで到達した。天皇杯、相手は仙台。オリヴェイラレッズとしては今季、アウェイで1-1と引き分けている相手だ。セットプレーから失点し、3位以内が遠のく一戦となった。
実は、15年以来負けのない仙台戦。こと、埼スタでは無敗だ。浦和にとって相性はいいが、油断は絶対に禁物。5年目を迎える渡邉監督が丹念に築き上げたスタイルが仙台にはある。しっかりボールをつないで組み立てる戦術は浸透し、組織的な守備も強固だ。では、浦和は? 準決勝・鹿島戦で見せた球際のファイト、セットプレーの強み、そして勝負強さがある。モチベーターのオリヴェイラ監督が植え付けてきたものだ。サポーターとの共闘姿勢も強化し、タイトルとACL出場権獲得への機運は高まっている。