A代表では[4-2-3-1]、五輪代表では[3-4-2-1]をメインにして戦ってきた森保ジャパン。システムを使い分けてきた意図をあらためて探るとともに、東京五輪の延期が森保監督の“目論見”に与える影響を考える。
“二刀流”の先行きは不透明。兼任を解かれる場合、A代表への3バック導入は御破算か
18年のロシアW杯後、森保一監督は引き続き[4-2-3-1]をメインのシステムに据えた。一方、五輪世代については[3-4-2-1]をメインにしてきた。東京五輪後は、五輪代表選手の何人かをA代表に組み込むとともに、3バックもA代表で使えるようにするという構想だったはずだ。
A代表で[4-2-3-1]を採用したのは、レギュラーの大半を占める欧州でプレーする選手に馴染みやすいからだ。3バックを使っている欧州クラブは少なく、練習時間が限られているA代表では使いにくい。