
初日は静観することも多かったフィッカデンティ新監督だが、最後はゲーム形式で得意とする[4-3-3]の布陣を見せた
レポート:田中直希
静かなる新監督。初日の最後はゲーム形式で締めくくる
2014シーズンのFC東京が18日、始動した。サポーター約900名が見守る中、午前は2時間弱の練習を、午後はサッカー教室(一部選手)、夕方には新体制記者会見と、初日から精力的な1日を過ごした。
練習前、恒例のトラメガパフォーマンスでは、マッシモ・フィッカデンティ新監督が主将の森重ではなく米本を指名。「今年から新しい歴史が始まる。楽しみにしてほしい。全タイトルを狙いたい」(米本)。森重いわく「次期キャプテン候補」の背番号7は、堂々とスピーチをやり切った。その後、米本の無茶ぶりを受けた羽生も「ここでタイトルを獲るために帰って来た」と話し、サポーターを沸かせた。
練習にはリハビリ中の梶山、体調不良の廣永、AFC・U-22選手権に参加中の幸野以外の24名が参加した。そのメニューはゲーム形式を行うなど精力的だったが、フィッカデンティ監督は篠田善之コーチらにほとんどの指導を任せて選手たちのプレーをじっと見つめていた。
「喜怒哀楽を出す感じではなさそう」(塩田)。徐々に、そして静かに、戦術を浸透させていくことになるだろう。そんなイタリア人新監督よりも目立っていたのは、GKテクニカルアドバイザーのエルメス・フルゴーニ。ブッフォンや川島を育てた世界的名コーチは65歳という高齢だが、強烈なキックでGK陣を熱血指導していた・・・