コロンビア戦、ゴールは一つ
国と国の真剣勝負。それがW杯である。どの国も、勝つためには何でもやる。戦術に長けたチームは頭脳戦をしかけて相手を封じようとする。強烈な攻撃陣を要するチームは個人の力で相手を打ち負かさそうとする。少々手荒いプレーをしてでも気持ちを前面に出すことで相手の戦意をそぎ落とそうとする国もある。すべては、勝利のために。キレイごとだけが通じる世界ではない。
本田圭佑は第3戦のコロンビア戦後、あらためてこう話した。
「もう何を言ってもね、負けたんでね。ただの負け犬の遠吠えになってしまうんですけど、やはりこういうサッカーで勝たないと見る人も魅了されないと思う。勝っていないので『何言ってんねん』という話になるんでしょうけど、だから大きな議論はされるでしょう。でも僕はこのスタンスで行くことが、個々の選手の成長にもつながると思っています」
彼らが大会前、声高に語っていた『自分たちのサッカー』。積極的にボールを奪いに行き、そこからパスを回して相手を敵陣に押し込みながら、連係、連動を駆使して突き崩していく。それはかなり強気なサッカーであった。
しかし、ボールを奪うことはできても、そしてボールをつなぐことはできても、最後にゴールを奪えなければ意味がない。殴り合う覚悟で臨んだコロンビア戦で決めたゴールは一つのみ。
日本は、ゴールを奪う明確な意図をどれだけ持ってプレーできていただろうか。
コンフェデ杯後の変化
コロンビア戦、日本は攻めに出た。何度も相手のバイタルエリアに侵入していった。もちろん、そこは相手の守備強度が最も高まる場所。だからこそ、日本にとっては的確な連動性が不可欠なのである。
昨年あたりから、日本は本田や香川真司、遠藤保仁を中心に、パスを細かくつないで中央から崩していく攻撃を多用していった…