■鹿島アントラーズ
連勝を続けられるか。さらなる上位への重要な一戦
3つの引き分けが続いたあとに2連勝。少しずつではあるが、若い選手たちは試合内容を向上させ、結果に結び付けられるようになってきた。上位陣の足踏みが続くだけに、連勝を続けられれば勝ち点差を一気に縮められるだろう。
チームの戦い方が定まってきたことが好調の要因だ。以前は鈍かった攻守の切り替えが鋭くなり、速攻も武器と呼べるような回数が出るようになってきた。中盤の運動量が減ってくればルイス・アルベルトを投入して再び闘志を注入。夏場に弱い鹿島とは思えない運動量で相手を上回ることが、試合を優位に進める要因となっている。
さらに、…
■ヴァンフォーレ甲府
鹿島打破のポイントはセットプレーの“収支決算”
鹿島との前回対戦は今季の開幕戦。セットプレーからの4失点が尾を引く、0-4の惨敗だった。豪雪による調整不足があったとはいえ、今季ここまでの最多失点を記録した、屈辱の記憶である。
GKとDFの連係、ニアで相手のキックをはじき返す“ストーン役”の人選と位置取りなどで、甲府はその後の修正に成功している。しかし鹿島はJ1最高の得点力を持ち、セットプレーにこだわりと強みを持つチーム。再開後の5試合はセットプレーからの失点を喫していない甲府だが、今節はFKやCKの守備がより“問われる”試合になるだろう。
甲府が小倉コーチの発案により、…