広島は徹底した守備的な戦いを選択
我慢の戦いだった。広島は自陣に引いて守備を固め、カウンターを狙っているのは一目瞭然。浦和は左右に揺さぶりながら好機をうかがう。守備では森﨑和に対して鈴木が敵陣まで追ってパスの出どころを消しつつ、素早く攻守を切り替えて立ち上がりから優位に試合を進めた。
そして22分、柏木の「感触としては最高だったけど、思ったより曲がり過ぎてしまった」直接FKが右ポストに当たると、阿部が「もっと豪快に決められたら良かったけど、すねに当たっちゃって。偶然」でありながらもきっちりと決めて先制する。
浦和が1点をリードしたが、「J1で最も我慢強い」(ペトロヴィッチ監督)広島の戦いは変わらなかった。かつて広島でプレーしていた槙野が「あそこまで我慢して出て来ないとは思わなかった」と言うほどの徹底した守備的な戦い。浦和も先制したこともあって無理はしない。…