決め切った柏。決め切れなかった神戸
試合が始まる前の段階で、一つしか順位の違いがなかった両チームの対戦。順位が示すとおり、ゲームは拮抗した内容となり、得点のチャンスの数はどちらにもほぼ同じくらい訪れた。しかし、それらを柏が二度生かしたのに対して、神戸は一度も生かすことができなかった。「チャンスを決め切れなかったことが、今日の結果につながったと思う」。試合後、シンプリシオは敗因についてそう振り返った。
ゲームを通じて、最初の決定機を迎えたのも神戸。6分、CKから増川がファーで競り勝ち落としたボールにフリーでペドロ・ジュニオールが合わせるが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。それでも、森岡がトップ下の位置を基本としながらも自由に動き回って起点となり、…