システム変更やアレンジを入れて状況に応じた試合の主導権を握る
新生日本代表の初陣となったウルグアイとの一戦はハビエル・アギーレ監督の方向性を見る上では有効なサンプルとなった。ハッキリしたのはアギーレ監督が特定の戦術を継続的に植え付けるスタンスではないということ。ベースになる基本的なコンセプトは設定するが、対戦相手や試合展開、時間帯に応じた変更やアレンジを入れて、状況に応じた試合の主導権を握るということだ。
ポゼッションやカウンターも、プレッシングもブロックも、その手段にすぎない。「毎回、同じプレーをすると相手に読まれることもある」とも語っており、その状況で何が有効で、何がリスクかを見極め、効率良くチャンスを作り、ピンチを回避する。試合中にフォーメーション変更をしたのも、そうした方針を象徴するものだ。[4-3-3]と[4-4-2]の基本的な特性はあるが、相手のシステムとの相性、どこをストロングポイントにしているかなどで効果は違ってくる。もちろん途中から投入する選手の特徴もそうで、アギーレ監督は試合ごとの勝利のために最も効果的な戦術や選手起用を想定した中で、試合中でも状況が変わればフォーメーションを変更していくのは公式戦も同じだろう。
攻撃の部分はこれから。現状は手探り状態
またアギーレ監督は「走らない選手は使わない」と語っているが…