遡ること2年前の11月。遠藤航はJ2でJ1昇格戦線を戦う湘南を離れ、AFC・U-19選手権に向かった。当時の湘南は京都や千葉らと自動昇格枠である2位を争っており、J2首位を走る今季のように“J1昇格”に向けて大きなアドバンテージがあるわけではなく、残り3節を残して守備の要である彼が抜けることは大きな痛手であった。チームを離れる直前の試合後、彼は「みんなを信じて代表に集中して戦ってきたい」と笑顔で語っていたが、その表情と言葉の端々には「絶対に昇格を成し遂げてくれるだろう」というチームに対する強い信頼感と、自身が臨む国際舞台への強い意気込みが溢れていたのが印象深い。
しかし、湘南が最終節で2位を勝ち取って昇格を果たした一方、U-19代表は準々決勝でイラクに敗れ、U-20W杯の出場権を逃した。遠藤はその2年前の