エンジンをかけた二人の投入
試合前日の宣言どおり、ハビエル・アギーレ監督は5日のウルグアイ戦から先発5名を入れ替えてこの一戦に臨んだ。結果的には西川周作と林彰洋のGK二人と、扇原貴宏と松原健のフィールドプレーヤー二人の合計4人がプレーする機会を得られなかったが、この2試合でできるだけ多くの選手を出場させたいという指揮官の意向は、おおむね達成された。
ベネズエラ戦も4日前の試合同様、試合開始からテンポの上がらない展開となった。唯一、柿谷曜一朗がスペースに抜け出してシュートを放ったシーンがあったが決められず。それ以外は単発な攻撃に終始した。むしろ、集中力と連係を欠いた守備のスキを突かれ、相手に何本もシュートを許すなど、全体的に緩慢な印象が残った。「前半は相手が上回っていた」とアギーレ監督。自他ともに認める、低調ぶりだった。
ところが後半、日本は一気にエンジンの回転数を上げていく。その火付け役となったのが、交代で入った岡崎慎司と武藤嘉紀…