その守備は圧巻だった。前線から勢い良くボールを狩りに行くような派手さはないが、ペナルティーエリアの横幅を4バックが堅め、わずかなスペースが生じることも許さない。中盤の4枚も互いの距離を一定に保ちながら、ボールに対してプレッシャーを掛け続ける。フクアリで北九州が見せた戦いは、“堅い”の一言に尽きる。
簡単な試合ではなかった。千葉は序盤からペナルティーエリア内に侵入する回数が多く、「ちょっとでもポジションが悪かったり、『これぐらいでいいだろう』というポジションを取ったりしているとやられる」(柱谷監督)という状況が続いた。しかし…