「いいぞ!聖真!」
トップ下の土居がうまくパスを引き出すと、すかさずトニーニョ・セレーゾ監督は賞賛の声を上げる。紅白戦を見ていれば鹿島の攻撃のキーマンは土居であるということがよく分かる。彼にパスが入ると攻撃が動き出すからだ。
しかし、前節・大宮戦(1●2)はマンマーク気味の相手守備に苦しんだ。持ち味を出せないまま56分と早い時間帯に途中交代。それでも土居はこの事実を前向きに捉えていた。
「相手にとってイヤな選手になることを目標に掲げてきた。危険な選手として捉えられ始めた感覚もある。壁ができたのでそれを乗り越えたら、一つ上のレベルでやれると思う」
毎節のように記者会見で土居のプレーに言及していたセレーゾ監督…