降格圏の21位との勝ち点差が『4』と難しい状況からの船出となった東京Vの冨樫新監督は、短い準備期間の中、初戦で勝利という結果を出すことはできなかった。しかし、試合後の監督会見で、明るい性格の冨樫監督らしく、その場を暗いモノにすることはなかった。「まだまだ改善の余地がある。逆に言えば、良くなるチームだと確信できた」。明るいトーンでハキハキと話す姿は、これからの戦いに希望を感じさせるモノだった。
もともとトップチームへかかわる機会があったことや、育成組織でプレーしているころから知っている選手がチームには多くいることで、「選手把握ができていることは僕のアドバンテージ」と試合前の段階では話していたが、富山戦まで4日しかない準備期間はあまりにも短かったはずだ。それでも、冨樫監督が就任したことで表れた変化を一番に感じていたのは選手たちだった…