新潟の策、浦和用のマンマーク戦術を崩したのは一本のロングパス
新潟は、奇策で挑んだ。最近4試合で15ゴールを叩き出した鋭い“矛”と、リーグ最少失点(20失点)を誇る鉄壁の“盾”を備える首位・浦和をいかに崩すか。その策として前節・広島戦同様浦和と同じ[3-4-2-1]のシステムを採用した。田中亜、小泉ら機動力のあるプレーヤーを起用、対面の選手にぴったりと張り付くマンマーク守備で相手の自由を奪いに出る。
序盤は、浦和用の特殊戦術が効力を発揮。パスコースを徹底的につぶして浦和を後退させると、レオ・シルバ、小林の両ボランチが前線にボールを配給しリズムを作っていく。15分過ぎからは指宿を頂点とする1トップ2シャドーの攻撃が機能、柳下監督のプランどおりにゲームは進んでいた。
しかし、浦和・阿部が…