気持ちが突き動かしたゴールだった。あまりヘディングが得意なイメージはない。実際に、得点の場面のヘディングは決してきれいにミートしたわけでなく、見方によっては不恰好だ。ただ、ボランチという運動量が要求される位置でプレーをしながら、終盤に前線まで上がり得点に絡んだ。「あの時間帯に、走って、点を取って、また戻ってきてボールを散らす作業を続けることは並大抵のことではない。あらためて良い選手だと思った」と冨樫監督も賛辞を惜しまない。中後自身も「監督が代わって使ってもらえているし、責任感というかやらないといけない気持ちはある」と冨樫監督への感謝の思いも原動力となっていた。
09年に鹿島から千葉に移籍するも当時のアレックス・ミラー監督や江尻篤彦監督からの信頼を勝ち取ることはできず…