プレッシングスタイルをあくまで貫いたC大阪
浦和のペトロヴィッチ監督が作り上げた可変式の[3-4-2-1]に対し、形を合わせ、いわゆるミラーゲームで対抗するやり方で挑むチームも多い。マークをハッキリさせ、混乱を避けるためだ。ただし、ここ数試合の浦和のスカウティングをした結果、C大阪は「システムを合わせて対抗しても、最終的にはやられている。ならば相手の良さを出させないように、自分たちのスタイルで挑む」(大熊監督)という結論に至った。
「自分たちのスタイル」とは、プレッシング。2トップが起点となって相手を追い込み、それに応じて最終ラインを高く設定。引くのではなく、全体をコンパクトに保つやり方だ。ただし、C大阪のそのような戦い方に対し、「相手の守備のやり方は十分に分かっていた」と浦和のペトロヴィッチ監督。「相手は教科書通りの[4-4-2]のプレッシング。ボールサイドに人数をかけて、…