「自分も点を取りたいけど、一番の目的はチームの勝利」(パトリック)。好調なチームにあって、やや加入直後のインパクトが薄れつつあるパトリックだったが、表向きには常にフォア・ザ・チームの姿勢を崩そうとしない。
ただ、第18節・横浜FM戦(2○0)の得点を最後に、公式戦12試合でゴールから遠ざかっていた。先発を佐藤に譲ることも何度かあった。
そんなパトリックの心境を代弁したのが、この日2得点をお膳立てした宇佐美である。「ここ最近はフラストレーションがたまっていたはず」。卓越したフィジカルを生かした突破と裏抜けは、パスワーク主体のチームに“縦ポン”という新たなエッセンスをもたらした。しかし、肝心のシュート精度に関しては…