
▲53分、長船(手前)がやっと2点目を奪う
いま一度、攻守の強度を取り戻せ
ベトナムとの準決勝は“苦戦”の印象も残した。理由はいくつかあるだろうが、ヨルダン(12○0)、台湾(3○0)、香港(9○0)と単純に実力が大きく落ちる相手との戦いが続いてしまった悪影響もあるだろう。「思った以上にボールを取れなかった」という佐々木則夫監督の嘆き節は、逆に言うと、これまでの相手からは簡単にボールを取れていたということ。守備の強度が自然と落ちてしまっていた影響が、悪い意味で試合に反映されてしまっていた。
先制したのは24分、初めての決定機を逃した直後のCKからだった。放り込まれたボールをベトナムGKがパンチングにいって十分にはじけなかったボールを拾ったのは、阪口夢穂。落ち着いたトラップ&シュートでゴールネットを揺らし、「代表ではそんなに点を取る選手じゃないんですけれど」と本人が笑顔で振り返るゴールが生まれた。
もっとも、このあとは続かなかった・・・