2季目を迎えたトニーニョ・セレーゾ監督のチーム作りがいま花開こうとしている。昨季1年のベースアップと今季半年の試合経験に、中断期間の徹底した走り込みが加わり若きチームはシーズン当初とまったく違う姿を見せるようになった。
それは地道な作業の連続を抜きにして語ることはできない。ときに3時間を超える練習を選手たちに課してきた。攻撃であればゴール前の崩し方を何度も何度も繰り返し、守備であればゴール前のクリアを何度も何度も繰り返した。およそ、プロでは考えられない基礎練習に徹底して取り組み、その練習を最後まで自分で指導する熱心さは、経験不足の若い選手に確かな自信を与えた。時が満ちればベースを身に付けた若鹿たちを実戦で起用し、失敗を重ねながら成長させる。その軌跡がいまの順位と言えるだろう。
とはいえ、後半戦で顕著なのは…