■浦和レッズ
下位を相手に弱さを見せた、以前の過ちを繰り返さないために
凄まじい熱気だった。徳島戦を3日後に控えた2日のトレーニング内、3対2や3種類の攻撃パターンを繰り返す3対3で体力的な負荷を掛けてから行われたハーフコートゲーム(横幅はペナルティーエリア)。その雰囲気は、明らかに普段と違った。
ゲームに入る前から、ペトロヴィッチ監督はボールを失った際に素早く攻守のスイッチを切り替えることを強調していた。ゲームが始まっても、レギュラー組のゴールキックで控え組の守備が遅れるとゲームを止め、「もっと寄せられる。後ろからも『前から行け』と声を掛けろ」と指揮官より指示が与えられた。さらにレギュラー組がボールを失うたびに、大声で攻守の切り替えを促した。ペトロヴィッチ監督の活に呼応するかのように、…
■徳島ヴォルティス
橋内、衛藤、福元…。戦線に復帰した彼らとともに、一丸となって勝ち点3を!
徳島は前節・鹿島戦に0-5での大敗を喫し、5連敗。J1残留に向けて苦しい状況が続く。ここ5試合を振り返ると、ミス絡みの失点が多く、特に先制点を許すと苦境に陥る状況が見られる。まずは無失点で耐えながら、粘り強い試合運びをしたい。
そのためには、守備の修正が急務となる。その上で、守備陣には前向きな話題がある。序盤戦、レギュラーとしてチームを支えていた橋内が右足舟状骨疲労骨折のけがを克服。途中出場ながら前節、約4カ月ぶりに公式戦に戻ってきたのだ。対人の強さが特長の橋内だが、チームを鼓舞する精神的な支えとしての役割も大きい。…