■ヴァンフォーレ甲府
相手がバランスを崩して出てきたところを狙う
「守備の強固さは絶対に譲れない」と城福監督は言い切る。戦力、資金力の限られた甲府がすべてを追い求めようとしたら、すべてが中途半端で終わってしまう。もちろん人を掛けてボールを動かす遅攻を捨てたわけではないし、勝ち点3を放棄するということでもない。しかし、指揮官は「相手に特徴を出させないということは絶対にサボらない。その中でわれわれがどうゴールを奪い、勝ち点3を取るかという順番は変わらない」と、チームの優先順位を強調する。
甲府は第25節・神戸戦(2○0)、第26節・横浜FM戦(0△0)と2試合連続で相手を完封しており、堅守は自信を持っている。さらに勝ち点3差とはいえ、甲府が残留圏の13位、…
■大宮アルディージャ
一戦必勝。指揮官の変わらないスタンス
昨季まで甲府でコーチを務め、“古巣戦”となる渋谷監督。2年間苦楽をともにした甲府・城福監督との対戦を「一つの目標としてやっていた」という指揮官にとって、言うまでもなく特別な試合だ。かつてのホームへ乗り込む一戦を前に、「こういう形で山梨に戻って試合ができるのは、何かの縁だと思う。やっていて不思議なモノだなと」と語り、4年間を過ごした甲府での日々を懐かしんだ。
ただ、試合となれば個人的な感情が入り込む余地はない。「まだまだわれわれは何も達成していない。対甲府だからというよりは、目の前の相手に対してしっかり戦わないといけない。(今季の甲府戦は)リーグ戦で0-2、…