これが浦和の強み。セットプレーから2発
まるで試練のようだった。
降りしきる雨。水たまりができたピッチ。ボールを蹴れば水しぶきが上がり、ボールがバウンドすれば場所によっては止まり、またある場所ではスピードを上げて伸びる。ドリブルは四隅の限られたスペース以外では難しい状況だった。
前節でC大阪に敗れたあとの一戦であり、そして過去には取りこぼしも少なくなかった下位との対戦と、浦和は戦前から自らの力と成長を試される環境にあったが、そこに極めて劣悪なピッチコンディションが加わった。浦和にとっては“自分たちのサッカー”、すなわち後方からのビルドアップや持ち運び、…