今季の“走る湘南”にとって、左サイドの三竿のオーバーラップは、チームの一つの象徴でもあり、菊池とのコンビは大きな武器として成長を続けている。アシスト数に関してはリーグトップの『10』を記録。自身は、「まだまだ足りない」と謙虚に語るものの、その左足は多くのチームの脅威となっているに違いない。
ボランチで中核を担った菊地とともに、新人ながら多くの試合に出場してきた三竿は、現状の立場に甘えず、さらに上を目指そうという意識が高い。だからこそ、一試合一試合を大事にする。「目指している場所、J1という舞台で、対等かそれ以上の力を見せて戦っていきたいということを考えると、今季は真剣勝負ができる機会があと7試合しかない」。
そんな三竿にとって、今節の相手・東京Vはユース時代を過ごした場所であり、就任間もない冨樫新監督は、2008年から2年間お世話になった「恩師の一人」でもある。「すごく優しいけれど、その中に厳しさがある。良いアドバイスをたくさんもらったし、ときには厳しくもしてくれた」という恩師との対戦。ここにきて3試合負けなしと調子を上げている東京Vに関しては…