■東京ヴェルディ
首位・湘南との一戦で真価が問われる東京V
冨樫監督がチームを率いるようになって以降、東京Vは2勝1分1敗と戦績は決して悪くない。むしろ3連敗中だったチームを緊急な形で引き継いだことを考えれば、チームの変化は目を見張るモノがある。
前節の熊本戦では、スコアレスドローかと思われた最後のCKからの流れで得点し、勝利を手にした。東京Vは現在20位、すぐ後ろから降格圏にいる讃岐が追いかけてきている。前節、勝利を収めたことで勝ち点差は『7』となった。もし引き分けていたならば勝ち点差は、『5』。順位をひっくり返すのに用する試合数が2試合と3試合では、残り試合が僅かないまの時期では雲泥の差がある。熊本戦の勝利がいかに大事なモノだったのかは分かるだろう。終了間際まで、あきらめずに戦い切ったことで、…
■湘南ベルマーレ
通過地点だからこそ、ここで勝ちたい決め切りたい
昨年の11月23日、湘南は味スタでFC東京に敗れ、J1からの降格が決定した。奇しくもその味スタで、今季はJ2の首位として、湘南は優勝を懸けて東京Vと対戦する。
前節は他力ながら優勝の可能性もあった。2位・松本の結果次第で、勝利すれば優勝できる条件がそろったが、松本が勝利したためにホームでの優勝の可能性はなくなった。しかし、そんな中で行われた前節・愛媛戦(3○0)を振り返って、「今季の3本指に入る好ゲームだった」と曺貴裁監督。試合の入り方から攻撃的な姿勢を貫き、チームの核となる“走り勝つ”プレーでも相手に負けず、最後までチャンスを作り続けた。左サイドで攻守に奮闘した菊池も「奪われたあとの攻守の切り替えや奪い返す力、前へのパワーが良く出ていた」と、…