耐えしのいで、スキを突く。青黒、ホームで2点先行
07年のナビスコカップ決勝で下した相手を、ホームに迎えた第1戦。リーグ屈指の攻撃力を持つ両者のぶつかり合いの中でのG大阪の思惑は、“二兎を追うこと”だった。「ホームで無得点に抑えて勝つことを目指す」(長谷川監督)。リーグ戦でも優勝争いにかかわる強敵との対戦で、第2戦に向けてアドバンテージを得たい西の雄が目指すのは、アウェイゴールを与えない白星という贅沢なミッションだった。
「川崎Fもアウェイゴールは奪いたいはず」と遠藤が警戒したように、序盤から攻勢に出たのは小林と中村という中核の二人を欠く川崎F。開始直後は自陣で劣勢を強いられたG大阪だったが、10分に宇佐美が放った鋭い枠内シュートが流れを一変させた。
苦しい時間帯を耐えしのぎ、…