
決定機を外して頭を抱える本田
ハメス・ロドリゲスのように…
ジャマイカはさほど強いチームではなかった。サッカー国というより陸上国だからね。身体能力の高い選手はいた。競走になると半歩速いというのはあった。
結果としては、相手のオウンゴールのみの1-0だった。2点目、3点目がなぜ入らなかったかを考えていくと、一つのプレーがポイントになったと言える。
前半、決定的なチャンスが本田圭佑に訪れた。酒井高徳からパスを受けてGKと1対1になった場面だ。サッカーというのは、試合の中でのリズムなどが結果に影響する。本人も反省していただろうけど、あのループシュートを決めていればチーム全体が安心してプレーできるようになり、3、4点目が入っていたと思う。
結果論とも言えるが、点差が開かなかった大きな原因だね。転がすシュート、インステップでのシュート、そしてループシュート。3パターンくらいある中で、彼はループシュートを選択して、失敗した。あそこは、W杯でのコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスのように決めてほしかった。ああいうのが入らないと、1-1の引き分けもあり得た。サッカーは、そういう怖さがあるスポーツだ。
酒井高は、あそこまでいってラストパスを通せたのは良かった。酒井高がああいった良いパスを通すことはこれまでほとんどなかった。あれが決まっていたら、酒井高の評価ももっと上がったかもしれない。
課題は“高さ”と“色気”
もちろん、2点目、3点目が生まれなかったのは、本田だけのせいだけではない。このチームには…