
ブレない采配を見せたアギーレ監督
大胆と言わざるをえない采配
0-4と結果だけを見れば、これまで同様、ブラジルに完敗した日本の姿が、シンガポールナショナルスタジアムでも再現された。ブラジルが“勝負をする相手”というより、“経験を積むための格好な教材”となったのは否めない。余談になるが、このスタジアム、外形は『風の谷のナウシカ』に出てくるオームにそっくりである。日本は巨大なオームに呑み込まれた格好になった。
ただ、これまでのブラジル戦は、ベストメンバーをぶつけた上での玉砕だったが、今回はハビエル・アギーレ監督が試合前日会見で述べたようにジャマイカ戦から先発メンバーを6人も代えて試合に臨んだ。まだ消化し切れているとは言えない[4-3-3]のシステムで、ブラジル相手に田口泰士、森岡亮太、柴崎岳の中盤で臨むとは、あまりにも大胆な起用と言わざるをえない。アルベルト・ザッケローニ前監督を筆頭に過去、ブラジルと対戦した日本の歴代監督たちは、“オベイ=尊敬”の意を持って試合に臨んだが、アギーレ監督にとっては…