相手の攻撃にさらされながらも“我慢”することを今季のFC東京はいとわない。ただ、この試合はそうはいかなかった。
試合序盤から、西の青黒が東の青赤に牙をむく。中盤の狭いエリアにも顔を出す遠藤、そして宇佐美とパトリックの破壊力抜群の2トップの動きに、FC東京の守備陣は翻弄されていく。
乗りに乗る宇佐美には複数人で対応してもドリブルでかわされた。特に1対1には無類の強さを誇る徳永がキレイにかわされ裏のスペースを突かれた場面は、劣勢の象徴的なシーンだった。
また森重もパトリックの強さに苦労する。球際でつぶしてボールを奪いたくても、相手の頑強な体格はビクともしない。徳永同様、Jリーグの舞台では個人の対決で後手に回ることが少ない森重だが、この日はG大阪のブラジル人アタッカーに終始手を焼き続けていた。
我慢は我慢でも…