チームのために献身的に戦う?。絶対に勝たなければいけない試合で見せたのは、ジーコが残した“献身のスピリット”。全員が随所に戦う姿勢を示す。しかし、「勝たなきゃいけない試合だったけど、『良いゲーム』で終わってしまった」(土居)。得られた勝ち点は『1』。痛恨の引き分けに終わり、浦和との差を詰めることができなかった。
試合前のミーティングではチームの哲学でもある“献身”がもう一度確認された。発端は前節の神戸戦(0△0)終了直後にあった。守備の約束事を理解していないジョルジ・ワグネルに小笠原が怒りを爆発。激しい身振りで訴えるだけでなく、ベンチのトニーニョ・セレーゾ監督にも「なぜだ?」と強く抗議する姿を見せた。監督への造反とも捉えられかねない行動だったが、“献身”はジーコが残したクラブの哲学であり、セレーゾ監督自身も強く訴えかける姿勢。小笠原の行動は褒められたモノではなかったが、これを機にチーム全体がもう一度原点に立ち返る。
試合はいきなりピンチに見舞われるが…