捨て身の富山も意に介せず。松本、4戦負けなし
均衡が破れたのは、流れがホーム側へと傾き始めた後半17分だった。良いリズムの今、何とか得点したいという場面で得たフリーキック。
反町監督の言葉を借りれば、富山はフリーキック時に「飯田と犬飼のダブルアイには95%マークを付けてくる」。事実、飯田と犬飼は、「自分のところにマークが付いていた」と振り返る。そこでキックの直前、飯田は、「表情が良くなったので、美味しいところを譲る」ために、場所の入れ替えを声掛けしたという。自身の元に向かってきた岩上の高精度のキックに、タイミングよく頭で合わせてゴールネットを揺らす。決勝点にこそならなかったものの、大事な一戦で大きな仕事をやってのけて見せた。
大久保は過去、広島・京都・徳島でJ1昇格の経験を持つ。今季、その経験をチームへと還元することを期待されて松本へ完全移籍を果たしたものの、…