■ガンバ大阪
11月22日の浦和との直接対決を見据えず、まずは目の前の一戦に集中
前節・FC東京戦(2○1)を勝ち切り、前々節の柏戦(0●1)に敗れたイヤな雰囲気を一掃したG大阪。ついに浦和との勝ち点差を『3』とし、数字の上では今節にも首位奪還が可能な状況となった。しかし、29日の練習場はごく普通の空気感に包まれていた。
「今までどおり1試合1試合」(長谷川監督)。結果的に浦和を猛追する恰好になったものの、再開後のリーグ戦でチームが見つめてきたのは首位の背中ではなく、あくまでも目先の対戦相手のみ。一戦必勝の姿勢が、巻き返しを支えてきた。仙台戦の次には浦和との直接対決が待つものの、今節を落とせば再び勝ち点差は『6』に開く可能性もある。持てる力すべてを仙台戦に注ぎ込むことになる。
三冠を狙い得る贅沢な立場ゆえに…
■ベガルタ仙台
強敵・G大阪から勝ち点3を得るためには武藤の奮起が必要不可欠
前節・柏戦(1●2)は終了間際に勝ち越し点を許すショッキングな結末だったが、「下を向いている暇はない。1試合1試合、全力を尽くすだけ」とリャン・ヨンギは前を向いた。
優勝争いも残留争いも経験した歴戦の勇士・柳沢は言う。「いまはカンフル剤のような刺激が必要な状態ではない。危機感から結果を出し、安定につなげただけに、基本的な戦い方はそのままに、より強固なものにする努力を全員ですることが必要」。安定した守備面から組織的な攻撃へと良い流れをつなげる戦い方自体には破綻がないため、これをより高レベルで持続させたい。セットプレーでの守備や選手交代時の役割分担の明確化、…