■横浜Fマリノス
「浦和に勝って存在感を示したい」(樋口監督)
前節・C大阪戦(0△0)の結果を受けて、横浜FMからさまざまな可能性が消えた。残り4試合で首位との勝ち点差が『14』なのだから、もう優勝には絶対に手が届かない。「成績に関してはすべて自分たちの責任」と口を結んだのは中澤である。トリコロールはシーズンを通して一度も優勝争いに加われなかった。
最大目標が消えた一方で降格の心配もない。15位・大宮と16位・清水が勝ち点31で並んでおり、10位の横浜FMとの勝ち点差は『13』ある。残り試合を全敗しても残留だ。月並みではあるが、ここからは「プロとして」(樋口監督)戦う消化試合となる。
そんな折、数字上のモチベーションがあるとすれば、リーグ最少失点という“勲章”だろう。失点26は現在のところリーグ1位で、…
■浦和レッズ
興梠離脱の穴は全員で埋めるしかない
シーズンも佳境に入り、優勝争いをする浦和にとっては厳しい戦いが続いている。ここ3試合勝利から遠ざかり、5試合で1勝2分2敗の勝ち点5。数字を見ればペースは大幅に落ちている。さらに前節の鹿島戦(1△1)でエースの興梠が負傷。8年ぶりのリーグ優勝に向けて勝負のときを迎えている。
ただ、大事なことは勝ち点を積み重ねること。勝ちにこだわり過ぎるあまり、バランスを崩すことは避けたい。一方でこの5試合は残留争いと優勝争いをするチームとの戦いが続いたが、横浜FMが上位争いも残留争いもないことは浦和にとってプラスの要素になるだろう。ただ、だからと言って気を抜いてしまえば、むしろマイナスになることは言うまでもない。…