徹頭徹尾。最後まで自分たちのスタイルで貫き、J1昇格をつかみ取る
直近5試合で3勝1分1敗の松本と、1勝2分2敗の福岡。両チームの勢いに差はあったが、松本に硬さがなかったと言えば嘘になる。福岡としてもレベスタで歓喜に沸くアウェイチームの姿を見るわけにはいかない。個人能力に優れたアタッカー陣が前へと圧力を掛ける一方、松本は雨に濡れた芝に足をとられる場面が目立つなど、なかなか流れをつかめない。
それでも、一つのプレーが導火線に火を点ける。セットプレーだ。15分、右CKからの流れで連続してシュートを放つ場面を作ると、徐々に“いつもの松本”を取り戻す。セカンドボールこそ福岡に拾われたが、ボールホルダーに厳しいチェックを掛けることで自由を与えず。ボールを奪えば素早く守から攻へと転じ、一気に前線へと運んだ。
前半が終了し、…