ホーム最終戦、水前寺。二人を最高の形で送り出す
「本当の強さは、自分の内側からエネルギーが湧き出てくるモノ。そういう試合に持っていこう」。熊本は前節でJ1昇格プレーオフ進出の可能性が消えたが、小野監督は選手たちにそう言い続けた。チーム内での競争の火、そしてホーム最終戦勝利へのモチベーションは、昇格という大きな目標に届かない現実の前にも消えることはなかった。
果たして立ち上がりから鋭い出足で愛媛にプレッシャーを与えた熊本は8分、園田の浮き球に抜け出した嶋田がGK児玉の動きを見て冷静な左足ループを決めて先制。だが40分、「ちょっとリスク管理を怠った」(橋本)ことから堀米に持ち込まれ、右で受けた河原からの折り返しを西田に決められ同点に。後半立ち上がりは愛媛がペースを取り戻していった。
そうした中、…