危ない場面、ほぼなし。アウェイでの借りを返す
「3週間空いて(試合の)入りが心配だったけど、みんなうまく入れた」という遠藤の言葉どおり、鹿島が序盤から積極的な試合運びを見せる。最終ラインを押し上げてコンパクトな布陣を保つと、赤﨑と土居がしつこくボールを追ってパスコースを限定。ゴールマウスを守る曽ケ端から見ても「前からだけでなく、後ろからもプレッシャーを掛けてくれた」という献身ぶりだった。しかし、試合勘のなさから猪突猛進する場面も多く、いたずらにオフサイドにかかる。効果的な攻めはなかなか見せられなかった。
ところが45分、柴崎の鋭い縦パスを受けた遠藤が相手DFをブロックしながら左足で放ったシュートは、西部の頭上をふわりと越えて決まった。
さらに後半早々には、西のクロスに飛び込んだ赤﨑がヘディングで追加点。赤﨑にとっては大学時代の恩師である川崎F・風間監督の前での得点だ。「この試合で点を取るのは特別な意味があるのでうれしかった」と喜んだ。
2点のリードを奪うと、……