地道。甲府のいまを表現する的確な言葉
甲府が直近の10試合で喫した失点はわずかに『5』。一方で「守備にすべてのエネルギーを注ぐと、今度は勝ち点3が取れない」(城福監督)ことも、サッカーの必然だ。しかし“甲斐ナチオ”は、余力を残して守る段階に進化している。
広島を無得点、シュート5本に封じた前半でさえ、実は甲府にとって不十分な展開だった。左サイドの柏がボールを持てば“内側”を切り、なるべくプレーを減速させてボランチが駆け付ける。青山が持てば、先回りして1トップ佐藤の動き出しを警戒する。そうやって甲府は広島の要所をつぶしていた。しかし速い切り替えを意識するあまり、「正直に行き過ぎて振られた」(盛田)のだという。
逆にシュート3本で終わった前半の攻撃に、…