山口素弘。三ツ沢を愛し、そして三ツ沢に愛された男がその舞台にしばしの別れを告げた。
この日の三ツ沢は今季限りでの退任が発表された山口監督のラストゲームということで、試合前からいつもと違う雰囲気に包まれていた。普段はアップ時にサポーターが山口監督のチャントを一度唄い、監督はそれに応える。それがこの日は3度、4度と繰り返され、キックオフ直前に起こったチャントには、サポーターと一体となって盛り上げるスタッフの姿も見られた。そして、セレモニーでも山口監督へのチャントは鳴り止まなかった。選手、スタッフ、サポーター、三ツ沢に集った誰もが山口監督との別れを惜しんだ。
山口素弘はこれまでに何度か三ツ沢に別れを告げ、その度に帰ってきた…