■セレッソ大阪
攻撃に光。逆転残留のため、ホーム最終戦で状況を変える勝利を目指す
昨季のホーム最終戦も、相手は鹿島だった。当時のC大阪は優勝の可能性を残していたが、その試合に敗れたことで、優勝の可能性は消えた。今季は、鹿島が優勝の可能性を残して長居へ乗り込んでくる。C大阪としては昨季の借りを返すと同時に、残留の可能性を最終節へつなげたい。今節は、負ければ他会場の結果にかかわらず、J2降格が決定する。
勝利するために得点が必要な一戦を前に、攻撃に光が見えてきたことは好材料だ。メンバー配置を修正して臨んだ前節の仙台戦(3△3)では、2トップの一角に入った南野がトップ下に降りてボールを受け、杉本が右サイドで起点になった。そうしてバイタルエリアのスペースをうまく使いながら、前向きにボールを持った扇原と長谷川が中盤で時間を作り、高い位置を取る左サイドの楠神と丸橋を有効活用した。仙台DFの寄せの甘さに助けられたとは言え、C大阪らしい攻撃力を随所に発揮し、…
■鹿島アントラーズ
ベストメンバーが戻る。リラックスした状態で、得意とする長居へ
横殴りの雨がガラス窓を叩いた水曜、練習スケジュールは急きょ室内でのトレーニングに変更された。大事な一戦に向けた準備を1日浪費したと言えなくもないが、たった1日で何が変わるわけでもない。その26日、いつもとは違い手を使ったバスケットボールに興じる選手たちからは笑顔があふれ、歓声が何度もあがる。緊張感高まる優勝争いの挾間にふと訪れた息つく瞬間。良いリフレッシュになったようだ。
累積警告により出場停止だった植田が復帰し、急性胃腸炎に苦しんだ小笠原も元気な姿を見せており現時点でのベストメンバーがそろう。対戦するC大阪には前半戦で敗れリーグ戦での連勝は『6』でストップしたが、長居では3連勝中。かつては苦手としたスタジアムだったが11年、12年と連続でゴールを挙げた小笠原が、…