■名古屋グランパス
ラストダンスはオールドグランパスとともに
決して温情起用などではない。これまで起用する素振りを見せなかった指揮官が、胸を張って背番号11を送り出そうとしている。「練習試合を見ても状態がすごく良くなっているなと思うし、ファイトしている良いときの玉田がいる」。26日、気概に満ちたキレキレのエースの姿が、そこにはあった。
ホーム最終戦。残留争いの渦中にある大宮が「悲壮感を持って必死に来る」(西野監督)ことは間違いないが、名古屋にも負けられない理由がいくつもある。今季限りでの退団が決まったケネディとスパイクを脱ぐ中村に続き、…
■大宮アルディージャ
「特別な週」(渋谷監督)。敗戦の教訓を成果に変える
「今週は、特別な週という位置付けになる」。渋谷監督は、今節に向けた1週間をそう表現した。残り2節、残留圏との勝ち点差は『3』。残留争いを繰り広げるチームに、もはや他チームの勝敗を気にしている余裕はない。指揮官は「名古屋戦の目標はまず、最終節まで残留争いをすること。ほかのチームの結果を気にしないためには勝つしかない」と言葉に力を込める。
では、その勝利を手に入れるために必要なのは何なのか。勝ち点の伸び悩むここ数試合に共通するのは、前半にはソリッドな組織を構築して優位に戦いを進めながら、…