あとワンプレーを耐えられず、失意のドロー
劇的であり、痛恨。結果として勝ち点1を分け合った。この引き分けで鳥栖の優勝の可能性は完全に消滅し、浦和の優勝の可能性も極めて低くなった。それでも鳥栖の選手たちは両手を挙げて歓喜し、浦和の選手たちはひざから崩れ落ちた。その光景はあまりに対照的だった。
鳥栖がJ1に昇格した2012年以降、ベアスタの鳥栖戦は浦和にとって2戦2敗と鬼門。今回も試合の流れは過去2年と同じだった。鳥栖が守備ブロックを作りながらロングボール主体の攻撃を展開する。しかし、浦和には明らかに成長の跡が見られた。ディフェンスラインは明らかに分が悪い豊田との空中戦にも那須を中心に体をぶつけながら必死に耐え、中盤もセカンドボールを拾った。過去2戦で4得点を決められている“浦和キラー”豊田をしっかりと封じ込め、自分たちはチャンスを作っていく。
そして後半に入り67分、…