ホーム最終戦。9度目にして豊スタ初勝利を手にする
今季のリーグ戦で一度も勝利のなかった、ここ豊田スタジアム。サポーターに勝利を届けられるラストチャンスで、名古屋は珠玉のドラマを作った。
時計の針を後半に戻すと、名古屋がバラバラになっていたことは、誰の目にも明らかだった。前半に大宮の高いラインの裏を突いた永井が先制ゴールを挙げたものの、後半開始と同時に流れが一変。不慣れなSBのポジションで居心地の悪さを見せていたダニルソンの左サイドから立て続けに2度の決定機を許すと、50分には三度同サイドを崩されて失点。西野監督は采配で流れを変えようとしたが、むしろ個人とチームの思惑が重ならないチグハグな攻撃が繰り返され、守備陣の踏ん張りばかりがクローズアップされてしまう。劣勢のまま、後半ロスタイムを迎えていた。
しかし、…