「変わらないですよ。特別に意識することはないし、やってきたことをやりたいなと思う」。阿部は淡々とそう話したが、その考え方がいまは最も大事なのかもしれない。当然、名古屋を相手にどう戦うか、戦術面も重要だ。ただ、最終戦で劇的に変化することはなく、今までの積み重ねをすべて出し切れるかどうか。そのためには精神面が極めて重要になる。過去の最終節もそうだった。12年は最後まであきらめることなく戦った結果、名古屋に勝利して逆転でACL出場権を獲得した。一方で昨季は優勝の可能性が完全についえたことにより力を発揮できず、C大阪に5-2と惨敗した。
練習を見た感想を率直に言えば、切り替えてむしろ気合いが入った様子だった先週に比べ、静かになった印象だった。今季のチームの特徴でもある攻守の切り替えも遅く、精神的な影響を感じざるを得なかった。無理もない。前々節の頂上対決では…