G大阪が天皇杯で優勝すればACL出場の資格が与えられるという、4位の座を懸けて最終戦に臨んだ鳥栖。だが、同勝ち点で並ぶ柏の試合が大雪のため延期となった。「柏は僕らの結果を知ってから試合ができる。僕らは不利な立場にある」と安田は語り、「だからこそ、勝ってプレッシャーを与えたかった」と力を込めた。快進撃を見せた今季、何も手にせず終わるわけにはいかない。これまでの戦いに対する誇りと意地を胸に鹿島に乗り込んだ。
万全の状態だったわけではない。チームの中心である藤田と菊地が出場停止で欠場。そして、先発出場を予定されていた丹羽もメンバーから外れ、前節から4人を入れ替えて挑まざるを得ない緊急事態。特にチームの生命線となるボランチは高橋と金井という今季初めての組み合わせで、少なからず不安要素を抱えてのゲームとなった。
しかし、試合開始と同時に不安を吹き飛ばす勢いを鳥栖は見せた…